キャリアセンター長に聞く
聖心生のキャリア形成

なりたい自分になるために必要なのは
自分の人生を「切り拓く力」

 聖心女子大学のキャリア教育は、一生を通した「職業キャリア」と「社会活動キャリア」を考えるという方針で行われています。どんな職業に就きたいかということだけでなく、生涯にわたって社会とどう関わり、社会にどう貢献するのか、そのために何を学ぶのかを主体的に考えることを重視しています。

 女性活躍推進法が成立し、女性が働く環境を整備する社会機運が高まっています。女性がキャリアを積む上で重要なのは世の中を知ることです。自分自身を望む未来へ近づけるには、社会構造を学び、求められている力や役割を知り、さまざまな経験を通して自分を育て、10年後、20年後を見据えた方策を立てなければなりません。そうした行動力を私は、自分の人生を「切り拓く力」と呼んでいます。本学には『女性とキャリア形成』『キャリアデザイン入門』などの授業科目や、社会で活躍する卒業生の話を聞く機会が豊富に用意されています。大学生活の4年間を通して、幅広い教養と柔軟な思考力を育む「リベラル・アーツ教育」と、さまざまな課外活動が一体となって、自立心と主体性を育み、人生を「切り拓く力」を育てています。

聖心女子大学が学生に伝え続ける
人生において大切にすべきもの

 人生において大切にするべきものは何なのか。社会的な名誉、金銭的な充足、さまざまな価値観がある中で、聖心女子大学は何を大切にすべきものとして学生に伝えて続けているのか。その答えは、本学が社会に送り出した卒業生を知ることでわかります。
 『7 Stories』に登場するのは本学のごく普通の卒業生であり特別な存在ではありません。彼女たちは本学が目標とする「幅広い教養」、「柔軟な思考力」と「的確な判断力」を身につけ、自立した女性として社会に貢献しています。そして、「他者との関わり」を大切にし、周りの人々や社会の人々が必要としていることに敏感に気付き、自ら動いてより良い状態をつくりだそうとする「聖心スピリット」を学んで本学から巣立っていった卒業生です。

 本学のキャリアセンターでは「就職」という狭義の目標だけではなく、生涯にわたって社会とどのように関わるか、そのためには何を学んでいくべきかを、皆さん自身が主体的に考えることができるよう
に支援したいと考えています。

 日本は戦後70年を越え、戦争は昔のことになりつつあります。高校生の皆さんがこれから生きていく期間も約70年。同じだけの長い時間を生きるのです。この先、皆さんを待っているのは、予測のできない社会です。それは、見方を変えれば、自分たちで新しい社会をつくり上げていけるということでもあります。皆さん一人ひとりが自分の人生を「切り拓く力」を身につけ、一生をかけて自分を育てていってほしいと願っています。

大槻 奈巳

聖心女子大学
キャリアセンター長