ニュース番組を指揮し
アジアと日本の今を世界に向けて発信する

使える英語を身につけるため少人数教育の聖心女子大学に入学

1日24時間、毎正時から世界に向けて発信されるNHKのニュース番組『NEWSLINE』。NHK国際放送局でキャリアを積んできた石川千晶さんは、現在この番組のニュースデスクを務めている。
「ニュースデスクの仕事は常に判断力が問われます。刻々と変化する情報をタイムリーに伝えるため、原稿チェックから映像や演出方法の決定まで、スピード感をもって瞬時に指示を出していかなければなりません。特にアジアや日本の出来事を海外に向けて発信するニュース番組ですから、よりわかりやすい英語の文字や映像にも気を遣います。わかりやすさに正解はないので、毎回、試行錯誤の連続です」
高校時代から英語が好きで、将来は英語を使う職業に就きたいと考えていた石川さんは、語学学習に最適な少人数教育に魅力を感じて、聖心女子大学に入学した。
「入学して間もない頃のことですが、今でもはっきり覚えている思い出があります。授業の後に先生が私を呼び止め、『こうしたらもっと良くなるのでは』と、発音のポイントを丁寧に教えてくださったのです。私に何ができて何ができないかということまでよく見抜かれたご指導に驚き、一層学習に身が入るようになりました」
こうしてマスターした発音は、今も英語でリポートをする際に自信を与えてくれるという。また、原稿をまとめる際に、大学時代に学んだ表現がふと浮かんでくることもある。それほど聖心女子大学で得たものは、石川さんにとって濃密だったようだ。
「100ページ以上のテキストの要約やテーマに合わせたエッセイ、頻繁な小テストと、とにかく多くの課題が課せられました。何度も音を上げそうになりましたが、先生も一字一句チェックしてくださるので、中途半端なものを提出しては失礼になると誰もが真剣でした。もちろん、語学の上達にはコツコツ努力を積み重ねるしか道はありません。大学でどれほど英語を学んでも、現場では新たな勉強が必要になりますが、その第一歩を聖心女子大学で踏み出したことに間違いはありませんでした」

世界中で注目される『NEWSLINE』をめざし日々勉強は続く

今、石川さんには一つの目標がある。
「『NEWSLINE』が、イギリスのBBCやアメリカのCNNのニュースを超えて広く視聴され、アジアの情報、日本の情報を多角的に伝える番組として世界中で注目されるまでに成長させることです。2020年には東京オリンピックが開かれますし、日本の文化は近年ますます各国で注目されています。海外の視聴者から見て、より興味深いニュースを伝えられるよう努めていきたいです」
毎回のオンエアに完璧という文字はなく、満足してしまったら進歩がないという石川さん。勤務時間外にもBBCやCNNを観て、用いられる表現などを参考にしながら、海外の出来事にもアンテナを張っている。
「日々学ぶ姿勢でいることは、大学時代からの習慣です。当時はバブル景気に浮き立つ頃でしたが、私たちは冷静に学生の本分である学業をまっとうしていました。聖心女子大学は知的な鍛錬ができる場です。その環境で学ぶ学生の皆さんは、誇りをもって、将来、社会で、そして世界で活躍してほしいですね」
後輩たちにエールを送る石川さん。自立した女性のフロントランナーとして今日も走り続けている。

石川 千晶

NHK 国際放送局
World News部
ニュースデスク
外国語外国文学科 英語英文学専攻(現:英語英文学科)
1991年3月卒業


※ 2014年度版掲載。所属・肩書きを含む記事内容は、掲載当時のものです。