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見守ってくれている人がいると思うと、
勇気を持って前へ進むことができました。

聖心女子大学では、入学式から1カ月は制服を着用して過ごしますので、制服を着ていることで新入生だということがわかり、慣れない生活の中で上級生に声をかけていただいたことが、とても心強く、気持ちが楽になったことを覚えています。4月、制服姿の1年次生たちを見ると、当時の自分を思い出します。大学に入ったら勉強しよう、そして小学校教諭になる夢をつかもう。この4年間は壁にぶつかって、悩んで、落ち込むこともあって、決して平坦ではありませんでしたが、夢に向かって歩み続けるなかで道が開け、今春は地元静岡の小学校の教壇に立って子どもたちを迎えます。

自分の小学校時代を振り返ると、本当に楽しい学校生活でした。悩みはあっても、学校へ行けば共に学び、遊ぶ友だちがいて、そしてその中心にはいつも「先生」がいました。その後自分自身で、具体的に小学校教諭をめざすようになったのは、カウンセラーに興味を持ったことがきっかけです。中学3年生の時にストレスについて考える授業があって、カウンセラーという仕事を知りました。調べていくなかで、「カウンセリングに来られる人はまだよい。来られない人をどう支えていくのか。それが大事だ」と感じました。価値観が形成される小学校教育の現場で、子どもたち一人ひとりが自分を価値ある存在だと実感し、力強く生きる力を身に付けていけたなら…。その手助けをできるのが先生であり、自分もそうした支えのなかでのびのびと過ごし、生きる力を身につけることができたのだと思います。

大学では学べることはなんでも学ぼうと考え、主専攻の初等教育学のほか、司書教諭課程、副専攻で心理学を履修しました。また3年次の夏休みには、カナダ・マギル大学での語学研修にも参加しました。すべてが将来につながる大切な学びでしたが、やはり初等教育学の分野の学びは奥が深く、得るものも大きく、たくさんありました。ゼミではオルタナティブ教育やいじめ、不登校の問題等を様々な角度から検証していくのですが、友人たちと意見を交わしながら内容を深めていくことができました。少人数のクラスで十分に意見交換ができることは、聖心女子大学での学びの特徴であり、大きな魅力の一つです。

また、寮生活をしていたのですが、寮に帰れば今日学んだことを、哲学科や人間関係学科など異なる学科の寮生たちと話せる環境がありました。異なる視点からの意見をもらったり、学んでいることは違うけれど共通点を見つけて驚いたり。シスター方が話を聞いてくださる機会もあり、見守ってくれている人がいる、どこかで支えてくれている人がいると思うと、勇気を持って前へ進むことができました。

先生になれるのか?自分に教師の適性はあるのか?この不安は常についてまわるものです。その不安を埋めていくために学ぶ。学ぶなかで壁にぶつかり、さらに学んでいくことでなんとか乗り越えてきたといえるかもしれません。特に4年次の教育実習では授業がうまくいかず、反省点ばかりで挫折感を味わいました。子どもにとっての1年間という時間は、大きな意味がある時間です。それを自分が責任を持って支えることができるのか。本気で悩みました。落ち込んで丸くなっていく背中をピンとさせてくれたのは、実習で出会った子どもたちの言葉です。「先生になってね」「先生から学んだことを忘れません」と言ってくれた子どもたち。彼らと過ごした時間を無駄にしないよう、これからも自分にできることを一つひとつ積み重ね、子どもたちを支えることのできる教師をめざしていきます。

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ともに学び、ともに遊ぶかけがえのない時間

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癒やしの空間である寮文庫

遠藤 紗帆 Saho Endo

教育学科 初等教育学専攻 2015年3月卒業
茶道愛好会では、日本古来の礼儀や作法を教えていただきました。茶道の精神に触れ、常に先を見ながら行動する大切さ、慌てずに落ち着いて取り組む姿勢を学びました。